頭部打撲

当院では風邪やアレルギーだけでなく救急専門医がいることから頭部打撲などの相談も承ります。頭部打撲を含む不慮の事故は現在でも小児の死因の上位を占めています。危険な頭部打撲をしていないかどうかは通常の小児科医師の診察ではわかりません。救急専門医や脳外科医師の診察が必要ですのでどうぞご相談ください。

どういう怪我が多いの?

お子さんの頭の怪我で多い原因は転倒、転落、自転車事故、交通事故、スポーツなどです。多くは頭をぶつけただけで済みますが、時に脳震盪、脳挫傷、頭がい骨骨折や脳出血で救急病院に入院になることがあります。

お子さんが頭をぶつけた時には

まずは本人の意識があるかどうかを確認しましょう。すぐに泣いた場合には問題がないと考えがちですが、時間が経ってから意識が悪化することがありますので注意が必要です。また吐き気や嘔吐がないのか、頭にたんこぶや傷がないか、また首など体の他の場所に痛みがないかどうか確認しましょう。赤ちゃんの場合には頭蓋骨が成熟しておらず、また自分で症状が訴えられないことから思わぬ怪我になっていることがあるので注意が必要です。

どういった症状が出るの?

頭をぶつけた場合には吐き気、嘔吐、脱力、意識障害、けいれんなどがあります。意識が悪い場合やけいれんがある場合にはすぐに救急車を呼ぶべきです。ただし症状がなければ必ず大丈夫かというとそうではありません。転落した時の高さが1.5m(赤ちゃんの場合には0.9m)を超える時には注意が必要です。

具体的にはどういった治療をするの?

頭をぶつけただけであれば特別な治療は必要ありません。吐き気や頭痛など症状に合わせた対症療法を行います。ただし、遅れて頭の中に出血してくることがあり注意深く様子をみる必要があります。頭の中に出血するリスクが最も高いのはぶつけてから24時間以内ですが、2、3ヶ月経ってから頭の中に血が溜まることがあるので注意が必要です。またたんこぶがある場合には氷で冷やすようにしましょう。ぶつけた当日の入浴はたんこぶが悪化する可能性があるので注意しましょう。

頭の打撲は防げるの?

頭をぶつけた時にお母さんはよく目を離してしまったから、とおっしゃいます。しかし24時間お子さんを監視するのは困難ですのであまり気に病まないでください。起こりうる怪我を予測して対処するようにしましょう。以下が注意点になります。

ベビーカーや抱っこ紐を使う時には安全ベルトをしっかりとしめるようにしましょう

ソファやテーブルに赤ちゃんを置かないようにしましょう。少しの用事の間だからと置いておくとその間に転げ落ちてしまうことがあります

歩けるようになったらテーブルや棚の角にぶつけないようにカバーをつけてあげましょう。

フローリングにはマットを、階段がある場合には柵をつけて落ちないように、落ちても衝撃が和らげられる対策をしましょう

お子さんが自転車に乗る場合にはヘルメットをするようにしましょう

自転車は一人でしっかり乗れるようになるまで注意深くみてあげましょう

 

当院のような小さな医院では頭部CTでの検査を受けることはできません。しかし頭部CTは放射線の被曝もあるので全てのお子さんに取るべきではありません。今回の頭の怪我ではCTが必要か、救急病院で見てもらう必要があるのか、まず中島医院でご相談ください。

参考資料

Safe Kids Japan HP(色々なお子さんの怪我について載っています)