胸やけ

胸やけとは

胸やけとは胸に焼けるような痛みを感じることをさします。人によっては胸の痛みだけを感じたりすることもあります。痛みの感じ方や表現の仕方は人それぞれで違っています。医院に来る方の1%ほどが胸やけを訴えて受診するといわれています。

どんな病気で胸やけが出るの?

胸やけを起こす病気で多いのは逆流性食道炎です。その他の病気としては胃炎や胃潰瘍、胸の筋肉の病気、帯状疱疹、パニック障害、肺炎や心筋梗塞などでも胸やけとして感じることがあります。思った以上に様々な病気で胸やけを起こすことがあります。

どういう時は逆流性食道炎の胸やけなの?

逆流性食道炎の胸やけは胸の骨の裏側が焼けるような感じ、胃酸がこみ上げるような感じ、口の中が酸っぱくなるような感じ、と訴えるのが典型的です。逆流性食道炎でよく使用する胃薬を1週間ほど使用して症状がよくなるのかどうかで逆流性食道炎かどうかを判断することもあります。逆流性食道炎の詳細はこちら

どういう時は心臓の痛みなの?

心臓の痛みの場合には突然の胸の圧迫感で感じるのが典型的です。冷や汗を伴って胸の痛みが肩に広がるような感じ、人によっては顎に広がる感じをおっしゃります。典型的な胸やけと心臓の痛みは違うのですが、時に胸やけを訴えて病院に来て、心筋梗塞であった、ということがあります。心筋梗塞の一歩手前の狭心症では胸の症状は30分以内に治りますが、心筋梗塞になると30分以上続きます。典型的な心臓の痛みは痛みの程度が強いためすぐに救急車を呼んで病院に受診することが多いのですが、時にけろっとしている方で心筋梗塞の方がいらっしゃるので医師は問診や診察だけで診断できないことがあるのです。深呼吸をして胸が痛くなる時や体をひねったりと動くと胸が痛くなる場合には心筋梗塞による胸の痛みである可能性は低くなりますが、必ず医院で相談することをお勧めします。

 

中島医院には消化器内科専門医、循環器専門医、救急専門医がいます。まずはお一人で悩まずに当医院でご相談ください。胸やけが何から来るものなのか診察、判断し適切に対応いたします。

参考資料

American Family Physician. Outpatient Diagnosis of Acute Chest Pain in Adults.