定期予防接種

大人の定期予防接種

大人にも定期予防接種があります(子供の予防接種はこちら)。

杉並区では一部補助を受けて注射できます。

定期予防接種は以下の2種類があります。

高齢者肺炎球菌ワクチン(自費4000円)

高齢者インフルエンザワクチン(自費2500円)

ワクチンの対象になる方は杉並区から問診票が送られてきます。

対象についての詳細は杉並区ホームページ(こちらから飛べます)をご覧ください。

予防接種には予約が必要ですのでお電話(03-5941-5155)にてご予約ください。 

肺炎球菌ワクチンはどうして必要なの?

肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌という肺炎を起こす菌の1つに効果があります。肺炎球菌ワクチンの予防接種をすると肺炎にならない訳ではありません。ワクチン接種によって肺炎や重症な感染症を起こす原因菌である肺炎球菌への感染を大きく減らすことができます。肺炎球菌による肺炎は昨日まで元気だったのに今日はショック状態になっている、など急激に進行することがある肺炎です。肺炎の中でも重症化することで有名で、特に高齢者で死亡率が高いのです。

肺炎球菌ワクチンは1度注射すれば十分?

肺炎球菌ワクチンを助成で注射できるのは1度だけです。しかししばらくすると肺炎球菌への抗体が下がってくることから再度予防接種を打つことを二本呼吸器学会は推奨しています。これは海外のACIPという最も有名なワクチンガイドに沿ったもので最初に肺炎球菌を注射してから5年経過したら当院でも再度予防接種をすることをお勧めします。ただし、2回目以降の肺炎球菌は自費となりますのでご了承ください。

肺炎球菌ワクチンには副反応はあるの?

接種した後に注射した部位の痛み、発赤、腫れ、頭痛などが起こることがあると報告されています。通常は1、2日で良くなります。まれに重症なアレルギー反応が起こることがありますので注射してしばらくは当院で様子を見てから帰宅になります。

インフルエンザワクチンはどうして必要なの?

インフルエンザワクチンを予防接種すると高齢の方でインフルエンザに感染する可能性を減らす作用があります。また入院する可能性を減らし、インフルエンザによる死亡を減らしてくれると証明されています。 

インフルエンザワクチンは1度注射すれば大丈夫?

インフルエンザワクチンは毎年接種する必要があります。また13歳以上ではインフルエンザは1回注射で構いません。 

インフルエンザワクチンの副反応はあるの?

主に注射した部位の発赤、腫れ、痛みがあります。他にも発熱、悪寒、頭痛、嘔吐、下痢、関節痛や筋肉痛がありますが通常2、3日でなくなります。非常にまれに重症なアレルギー反応や肝臓、肺、腎臓、脳などに影響がでることもあります。

肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンは同時接種できるの?

肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンは同時接種することが可能です。日本国内の研究でも安全性が証明されており、同時接種により副作用が増えるわけではありません。

 

インフルエンザワクチンはその流行性からよく広まっていますが、肺炎球菌ワクチンは肺炎にならなくなるのなら注射しない、という方がいらっしゃいます。肺炎球菌は危険な菌ですので必ず予防接種を受けるようにしましょう。

予防接種には予約が必要ですのでお電話(03-5941-5155)にてご予約ください。

 

参考資料

こどもとおとなのワクチンサイト

CDC Advisory Committee on Immunization Practices

日本呼吸器学会 65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方 第2版

予防接種に関するQ&A 2017